夕刻、父親の不機嫌な帰省って私の隠したい不都合な真実の狭間で繰り広げられる交流

「おかえり」眼差しをあわせずに身は父に挨拶をしました。「寿司か」父は吐き諦めるようにそれ程言うと荷を狂乱に食卓の椅子に置き、首元のネクタイを狂乱に緩めながら「バイトは流ちょうか」と尋ねてきました。「辞めたよ」「貴様!なんとかオタクか!」 身が真実を口にした途端、震えるような金切り声が家中に響きました。父の癇癪は恒例会合のようなもので、今となってはある程度の耐性が付いていた身は、最初息置いてから改めて寿司を口の中にぶちこみ始めました。「後でどうする考えです?」今度は大息交じりに諦念を湛えたような言い方で父は聞いてきました。「まったく決まってない。現下、新しい仕事を見つけ出してる真っ最中だから。ごちそうさま」うわさを吐くことも、もうさっぱりと慣れ過ぎてしまっていました。「おい、なんとなく待て」父は少ない音声で心を押し殺し、部屋に止めるように戻っていこうとする身を呼び止めました。すると、内面静寂ではない鬼の風貌で父が反目してきました。「お前、昨今日帰り、何をしていた」私の答申によってはぶん殴るのも辞さないようなポーズで父は容赦なく、いかにも差別的刺々しい眼差しを突き刺してきました。不肖の倅とも言える身は、ただ懸命にメッセージを選ぼうって命懸けでした。

ヴィーナスエピレ